
一 | 「お友達に頼まれてお弁当10人分」そんな一言とともに、Threadsへ投稿されたパンから手作りした大量のお弁当が、「私も注文したい」「ダッシュで向かいますね」と反響を呼んでいます。記事執筆時点で投稿は8万9000回以上表示され、1000件を超える“いいね”が寄せられています。【画像】圧巻の光景 投稿したのは、フロリダ在住のM Schenk(@324_schenk)さん。 精神的な不調で休む教員が過去最多を更新し続けているというニュースを、保護者のかたも目にされたかもしれません。「先生たちは大丈夫なのか」と心配してくださる方もいると思います。

二 | 正直なところ、現場は楽ではありません。ただ、「不幸せだ」と言い切るのも違うのです。海外での日々の暮らしや料理を発信しています。今回話題になったのは、友人に頼まれた10人分のお弁当を作る様子を収めた1本の動画と、完成したお弁当を写した2枚の写真。今日は、教員の働き方に関する調査データをもとに、担任が感じている「本当のところ」をお伝えします。 動画は、作業台いっぱいに食パンを広げた状態からスタート。 教員の職業生活調査。まずはたっぷりのゆでたまごフィリングをのせ、やさしく広げていきます。自己成長や貢献で幸せを感じる一方、過重労働が不幸せの主因となっている実態がある。 出典:パーソル総合研究所「教員の職業生活に関する定量調査」 精神疾患による教員の休職者が過去最多の1.3万人超。

三 | 厚みのある層ができあがり、見るからに食べ応えがありそう。この時点で、思わず味見したくなる見た目ですね。深刻な人手不足と過重労働の悪循環がある。 出典:東洋経済オンライン「「メンタル不調で休職」が1.3万人、深刻な職業」 「誇りはある」というのは本心です パーソル総合研究所が行った調査に、興味深い結果があります。教員の「はたらく幸せ実感」は、全国の一般的な正社員よりもやや高かったのです。10人分という数の多さを感じさせながらも、動きはとてもスムーズです。

四 | 次に、存在感抜群のヒレカツをダイナミックにオン。そして、「はたらく不幸せ実感」は逆に低い。 これは、私自身の実感とも重なります。

五 | 日々の仕事の中で、子どもたちの成長に立ち会えること、「先生、わかった!」という表情を見られること。パンからはみ出しそうなほどのボリュームで、インパクトも十分です。ヒレカツには、自家製パン粉を使うというこだわりも! 最後に、使い捨ての弁当容器にできあがったサンド、ポテトサラダ、ウィンナー、ブロッコリー、ミニトマトを彩りよく詰めていきます。

六 | これは、他の仕事ではなかなか得られないものだと思います。調査でも、教員の約6割が「教員であることに誇りを感じている」と答えています。 特に、「新たな学び」「仲間とのつながり」「誰かの役に立っている実感」という3つの要素が、一般の正社員より高いという結果が出ています。赤・緑・黄色がバランスよく並び、見た目も華やか! 同じ内容のお弁当がきっちり10個ずらりと並ぶ圧巻の光景には、思わず見惚れてしまいますね。この仕事には、確かに他の職業にはないやりがいがあるのです。

七 | 投稿者さんは、「日本から来る人たちなので、これまでに培った最大限の手間暇でガッカリしないレベルにはしたつもり……」とコメント。 それでも「勧めたくない」という矛盾 けれど、同じ調査の中に、胸が痛くなる結果もあります。経験を生かして、「しっかりおもてなししたい」という思いが感じられます。「教員という職業を近しい人に勧めたいか」という問いに対して、小中学校の教員の約6割が「そう思わない」と答えているのです。

八 | 誇りはある。でも、人には勧められない。

九 | この矛盾した感覚は、現場を知る教員なら多くの人がうなずくのではないでしょうか。

十 | 原因ははっきりしています。過重労働です。 コメント欄には「カツサンド美味しそう〜‼ 私も注文したい」「ヒレカツサンド食べたくなりました……」「受け取った時、食べる時の喜び顔が見たーい」「売り物ですやん」「うわぁ食べたいです。 文部科学省の調査では、2024年度に精神的な不調で1か月以上休んだ教員は1万3310人で、過去最多でした。めちゃくちゃ美味しそう」「もおこれはプロ」といった声が続々。

十一 | また、「うちも四つお願いいたします」「もう一つ追加でお願いします」と思わず注文を希望する声も寄せられました。画像提供:M Schenk(@324_schenk)さん。

十二 | 在職者に占める割合は1.44%。民間企業の平均0.5%と比べると、約3倍の高さです。行政への報告書作成や保護者対応、部活動の顧問など、教壇に立つ以外の業務が重くのしかかっています。 しかも、休む先生が出ても代わりの人員がなかなか見つからない。残った教員で無理やり回すことになり、その中からまた不調者が出る。この悪循環が、多くの学校で起きています。 若手の先生が、一番苦しんでいる 年代別に見ると、精神的な不調で休む割合が最も高いのは20代です。在職者に占める割合は2.21%に達しており、50代以上の約2倍です。また、休職した時点でその学校に勤務して3年未満という人が6割を超えています。 この数字は、現場にいると肌で感じます。経験の浅いうちに、授業準備や保護者対応、学級経営を一人で抱え込み、相談する相手も見つからないまま追い詰められていく。

十三 | そして、結果的に「もう無理だ」となってしまう。近くで見ていると、本当につらいです。

十四 | そして、その若手を支える側の教頭や副校長も、実は余裕がありません。保護者対応やトラブルの仲裁が集中し、業務範囲も不明確なまま、教員の中で最も多忙なポジションになっています。 さいごに 先生たちは、子どもの成長に立ち会えることに喜びを感じています。それは、いまも変わりません。ただ、そのやりがいだけに頼って、負担を置き去りにし続ければ、いずれ無理が来ます。

十五 | そして、先生が倒れれば、その影響を受けるのは子どもたちです。 「誇りはあるけれど、人には勧められない」 この矛盾を少しでも解消していくためには、学校や行政の努力だけでなく、保護者の理解も必要です。先生が元気でいられることが、子どもたちにとっても、一番良い教育環境だと感じています。 この記事が役に立ったら、こちらからフォローしていただけると嬉しいです。

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Published on:15:59:16